まちなか バリアフリー調査|視覚障害編
私たちが暮らすまちの中には、どんなバリアフリーがあるのでしょうか。生活介護事業所クリパラボから多治見駅の改札までの道のりを視覚障がい者の視点から調査しました。
視覚障害とは:視力や視野の機能に障害があり、単に「全く見えない」だけでなく、見えにくい「弱視」や視野の一部が欠ける「視野狭窄」なども含み、見え方は多様です。

※ご協力いただいたのはこちらの方々
田中さん/視覚障害 全盲
三線が得意!クリパラボに通所し、練習をしています。点字を読むこと・点字器を使って書くことができます。
戸松さん/クリパラボ支援員
クリパラボの支援員として働いています。今回は介助者として同行いただきました。
田中さんの基本の移動スタイル
基本的に介助者と一緒に移動します。 介助者と一緒に歩行する際は一緒に歩きます。点字ブロックがある場所であれば、白杖を使用して1人で歩くことができますが、進行方向や道路状況の確認のために、介助者がいると安心です。

バリアフリー調査報告
田中さんと戸松さんと一緒に多治見駅周辺を歩き、気付いたポイントをご紹介します。

A:信号のない交差点
音だけで車や自転車が来ているか判断できないため、介助者が車が来ていないか安全を確認してから、横断歩道を渡ります。
B:誘導音の鳴る信号機
歩行者信号が青のときに音が鳴り、歩行者に青信号であることを知らせます。 縦方向・横方向で音が異なり、渡る方向で迷いにくくなっています。 ※本町1と本町2の信号機でも誘導音が鳴ります。
C:多治見駅周辺の歩道の点字ブロック
歩道に点字ブロックが設置されているため、白杖を使用して歩行することができます。点字ブロックは、多治見駅構内まで続いています。
D:階段の点字
遊歩道や多治見駅の階段の手すり部分には、どこへ向かう階段なのかが点字で書かれています。
E:人通りの多い多治見駅構内
人通りが多く周囲の音が大きいため、他の人とぶつからないように、介助者との距離を詰めたり、大きめの声で声かけをします。
F:改札の盲導鈴と音声・点字付き案内板
「ピーン・ポーン」という音で視覚障がい者に改札や入口の位置を知らせる誘導サインが鳴っています。音が鳴る方向から、改札の位置を把握することができます。 また、切符売り場近くにある駅の施設案内版には、音声案内が再生されるボタンと点字での案内があり、視覚障がい者の方でも施設情報を知ることができます。
G:エレベーターのボタンと音声案内
ボタンの下に点字があり、押すボタンがどれかわかるようになっています。 多治見駅南口のエレベーターは、1階と2階で扉の位置が異なります。どちらの扉が開くのかのアナウンスが流れるため、音声が聞こえた方向が開く扉だとわかります。
H:地下道の出入口の段差
出入口に水の浸入防止のために設けられている段差があり、介助者は段差を知らせる必要があります。
I:途切れる手すり
階段部分には手すりがありますが、段差がない部分には手すりが設置されていません。階段を手すりを使って下りると、手すりがなくなったときに進行方向や位置がわからなくなります。今回は段差がない部分を介助者の肩に手を置いて歩行しました。
J:斜め・カーブの点字ブロック
斜めやカーブの点字ブロックは、直線や直角の点字ブロックよりも進行方向を見失いやすいです。介助者が事前に進行方向を伝えます。
K:点字ブロックに重なるマンホール
進行方向にマンホールが重なっていて、点字ブロックが途切れています。足裏で凹凸を感じづらく、進行方向がわからなくなります。
L:歩道と車道の間の段差
歩道から段差を降りて車道に出る必要があり、介助者が段差の位置を伝えます。駐車場の出入口でもあるため、段差と車の両方に注意を払う必要があります。
M:路駐されている車
事前に介助者が声かけを行い、一度路駐の車の前で止まってから、車の通行がないタイミングで路駐の車を避けます。

音も重要な情報源!
人・車・バイクの場所など、音の種類や遠近で危険度を感じとります。改札で鳴る誘導音やエレベーターの案内アナウンスなど、音で設備の位置を把握することができます。
点字ブロック(視覚障害者誘導用ブロック)
視覚障がい者が安全に歩行できるように、歩道や施設の床に設置された表面に突起がついたブロックです。足裏でブロックの突起を感じ取ることで、進行方向や危険箇所を認識できるようになっています。

調査員インタビュー
Q:移動のときに不安になったり困る場面は?
・点字ブロックを見失う
・急に大きな音が聞こえる
・滑りやすい雨の日
・音が聞こえづらい風が強い日
・点字ブロックの上に人が立っている、ものが置いてある
Q:「こうなってくれると嬉しい!」と思うことは?
・点字ブロックがもっと増えてほしい
・横断歩道にも点字ブロックがあると安心
・音声つき信号がもっと増えてほしい
・音や点字で場所がわかる工夫が、まち全体に広がってほしい
・白杖を使って1人で歩ける場所が増えると嬉しいです!
Q:覚障がい者の方が困っていたときは、どうしたらいいですか?
・まずは「大丈夫ですか?」と声をかけてもらえると嬉しいです。 助けが必要かどうかを聞いてもらえると助かります。
・身体に触れるときは事前に声かけがあると安心できます。

だれにでもできる配慮
バリアフリーというと、特別な設備や大きな工事が必要だと思うかもしれません。 でも、まちの中では、私たち1人ひとりのちょっとした意識が、大きな助けになることがあります。普段の行動を見直してみませんか?
お買い物の流れ
ご利用ガイド
お問い合わせ